情報工学科の教育理念

 近年,高度情報化社会の飛躍的発展により, 情報関連分野の技術者はコンピュータ・通信ネットワークに留まらず, 産業界のあらゆる分野でニーズが高まっている。 しかし一方において,我々を取り巻く社会情勢は目まぐるしい勢いで変化しており, 本学科卒業生が期待されている業種も,製造業からシステムエンジニアへと変化しつつある。 このような先が不透明な時代を情報工学科卒業生が生き抜くためには, 創造力ある技術者を育成することとならんで, 社会に出てからも不断の技術・知識の吸収が可能な 「学力」と「人間力」の育成が最重要課題となっている。

 情報工学科では,このような技術者を育てて世に送り出すため, 下記の3つの教育理念のもとにカリキュラムを構成する。

1.学力向上のために…

 1年次で実施される共通基礎教育では,教育の場に競争原理が導入され, 基礎数学科目・基礎工学演習および, ものづくり基礎工学を中心とした徹底した基礎学力の養成が行われている。 情報工学科では,体験を通じて情報工学に導入する課題を提示している。 これを受けて,2年次からのカリキュラムでは,精選された専門基礎理論よる授業と, 授業に密着したものづくり実験との連携を柱として, 専門分野での「基礎学力」および「学ぶ力(学び続ける力)」を身に付けられる授業を実践する。 このことにより,基礎学力をしっかり身に付け, 社会に出てからも新しい技術・知識を吸収できる能力を身に付けた技術者を育成する。

2.人間力を育むために…

 人間としての広い意味での規律正しい信頼ある技術者を育成するために, 正規の授業形態に,グループ制による共同実験・共同演習を積極的に取り入れ, その中で協調と自学自習の精神を身に付けるよう指導する。 更に,そのグループで培った学習態度をより人間性が顕著化する 課外活動や研究旅行等の各種行事と連携することにより,人間性の育成をはかる。

3.智慧(creativity)のある技術者育成のために…

 広い意味での「もの作り」のできる創造力ある技術者を育成する。 そのために,社会の要求・問題に対して,与えられた制約の中で, 他の意見を考慮に入れながら斬新的なアイデアを出し合い, 実現方法を検討できる能力を養成する。 また,論理的・建設的かつ簡潔に意見をまとめて討論できる能力や, 自ら行った作業成果を論理的かつ簡潔に文書にまとめたり説明できる能力も養成する。 これらの能力は,普段の授業の中で, グループ学習や発表会・報告書作成等を数多く取り入れることにより実現する。

 


情報工学科の教育理念

本校の教育目標および情報工学科の教育理念に基づき、 情報工学科では下記の教育目標が到達できるよう授業カリキュラムを構成する。
  1. コンピュータ・ネットワーク利用に関する幅広い知識を身に付け、 様々な機器・ソフトに柔軟に対応できる技術者
  2. 情報工学の基礎となる科目を演習を通して体得し、 それらを情報工学分野に応用できる力を身につけた技術者
  3. 共同開発を行う上で必要な討論・計画立案・文書作成能力や開発能力等、 技術者としての必修の素養を身に付けた技術者
  4. 問題の本質を的確にまとめ、それらを解決するために自ら調査・学習ができる技術者
  5. 情報通信技術の細部にわたる基本動作原理の習得により、 最先端技術の本質的原理をより深い専門的立場で理解できる能力を身に付けた技術者
  6. 基礎数学を基盤とした制御理論の役割を理解し、 それらを様々な開発機器に応用できる技術者
  7. 情報工学における知識情報分野の重要性と社会に与える影響力を理解し、 それらの基礎技術を様々な開発分野に応用できる技術者

 


各科目の授業内容・到達目標・単位の認定について

科目ごとにシラバスに記載された授業内容について, 到達目標が達成されている場合に単位が認定される。 科目は,内容によって演習付き授業,実験付き授業,実験・演習型授業の3種類に分類され, それぞれ以下のような方法で評価がおこなわれる。
演習付き授業

講義中心の授業であり,内容の理解を深めるために演習を盛り込んだ授業。 日頃の実験・演習レポート等の評価に比べて定期試験に重点を置いて評価する。

実験付き授業

講義と実験・演習の2本立てで構成される授業。 実験・演習を重視するため,定期試験と日頃の実験・演習レポートを,ほぼ同等に評価する。

実験・演習型授業

実験・演習主体の授業。定期試験は行わず,日頃の実験・演習への取り組み状況とレポート等により評価を行う。

尚,各科目の形態および詳細な評価方法は各科目の評価法の項を参照のこと。 シラバスの中に記載された授業内容のうち,*印がついている項目は発展課題である。 これは該当授業の到達目標を超える内容であるが, 授業の進度や個々の学生の習熟度に合わせて実施されるものである。